前回のあらすじ……
第62話「エジプト 第2章 だいちゃん VS アヌビス」にて、アヌビスとの壮絶なクイズバトルに勝利しただいちゃん…
ツタンカーテン少年と喜びを分かち合ったのもつかの間…。
そこには、すでに第2の刺客の影が……。
「あ~あ、アヌビス…やられちゃったぁ~。」
「だ~れだ? そんなわるいことしちゃったのは?」
「ラーじいちゃんに怒られちゃうよ~。」
「……。」
「こ、こいつです。」
「ええーーーーーーーーーー!!」
「チッ……。」
「仲間割れする奴は……」
「この世で一番……!!」
「嫌いなんだよ!!!!」
「わっ!!!!!!!!」
「うーーーーーーーっ!!!!!!!!」
「!!!!!!!!」
どかーーーーーーん!!!!!!!
「ちゃーーーーん!!」
「ふはっはははっはは!!」
「ふはははははは……!!!!」
「・・・・・・。」
「う、ううん……、ここはどこ?」
「太陽の光だ……。」
「ピラミッドから出られるのかな?」
「・・・・・・。」
「だ~れだ? そんなわるいことしちゃったのは?」
「・・・・・・。」
「ラーじいちゃんに怒られちゃうよ~。」
「ごめんなさい・・・・・・。」
「それよりセト。見てーこの棒!!」
「え??……。」
「ラーじいちゃんからもらったんだー!!」
「……。」
「・・・・・・。お兄ちゃん、もう、おこってない?」
「・・・・・・。」
「もう、おこってないよ。」
「はい。セトにあげる。」
「……い、いいの?」
「仲直りのしるし。」
「お兄ちゃん。ありがと。」
「ずっと、なかよしだよ。」
「うん……。」
「ねぇねぇ。セトは、イシスとネフティスどっちが好き??」
「え!?」
「え、えっと……。」
「はやく言えよーー。」
「あ!! 兄ぃーに達みぃーつけた!!」
「ゲッ!?」
「よっ。イシス~♪」
「よっ。オシにぃ♪」
「ネフティス、また鼻水出てるぞ~。」
「・・・・・・。」
「オシリスの記憶の中……??。」
人の心は変わるもの・・・・・・。
そして時は経ち……、4人の兄弟姉妹は青年になった……。
長男のオシリスは、長女イシスと、
二男のセトは、次女ネフティスと、結婚した。
「あのふたり……。変わったなぁ。」
先代のエジプト王であった太陽神ラーの引退後、
家系長男のオシリスが、王の座を継承することとなった。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
そして、4人の心は、それぞれ変化していった……。
「・・・・・・。」
「昼ドラかっ!!」
ある夜、弟のセトは見てしまうのでした……
「なっ!?」
「ネフティス、カワいくなったじゃ~ん。」
「いや、そんな……。」
「おのれ!! 弟の妻に手を出すとは!!」
「あんな兄さんが、エジプトの王なんて……。許せネェ!!」
「昼ドラかっ!!」
「なんだ?セト。」
「・・・・・・。」
「セト……。」
「兄さん、変わったよな……。」
「……。」
「・・・・・・。」
「モンゴリアンチョーーップ!!!!」
「ぬぉぉぉぉっ……!!」
「今日から、俺がエジプトの王だ……。」
「な…………。」
「な…ぜ…、だ…………。」
「な…ぜ、モンゴリアン……な、のだ……。」
「イシス…………。すま…ない…。」
「はっ!!!!」
「ハァ……、ハァ……、ハァ……。」
「だれかに、見てほしかったんでしょ?」
「自分の記憶……。」
「だから、だいちゃんに魔法を打ち込んだ…。」
「今はアヌビスに代わって冥界を統治してるんでしょ?」
「あぁ…。俺はもう死んでるんだよ……。」
「アヌビスは、私とネフティスが不倫してできた子だ……。」
(5歳児にむかって、何ぶっちゃけるんだよぉ……。)
「私が王になることを、セトは憎んでいた……。」
「そこにさらに油を注いでしまったのだ……。」
「すべて……私が悪い。」
「あのころの俺たちは本当に仲良しだった……。」
「でも、もう思い出せない……。」
「ただ……。」
「なにか、もっと酷いことをしたような……。」
オシリスの言う“酷いこと”とは?
弟のセトは今……?
第66話「エジプト 第4章」へつづく……。
作・イラスト/福尾雄太