
浦島の話は、8世紀の文献である『日本書紀』や
『丹後国風土記』に登場するのが最も古い。
「浦島太郎」は「浦嶋子」、「竜宮城」は「蓬莱山(とこよのくに)」
「玉手箱」は「玉匣(たまくしげ=化粧箱)」と呼ばれているが、
『丹後国風土記』の逸文に描かれているあらすじは、
現在に伝わる浦島物語とほぼ同じである。
ただ、冒頭に動物報恩譚がないこと、玉匣を開けると、
浦嶋子が「風雲のむた翩りて蒼天に飛びゆきぬ(風雲と共に天に飛び去った)」
となっていることなどの相違点もある。
起源がどこなのか、
そして、現実に合った話なのかは…
未だ不明である。
実際はどうなのかわからない浦島太郎。
本当はこうだったのかもしれない、
もうひとつの浦島太郎。
はじまりはじまり~

とある村に、一篇の曇りなき、純粋で心のやさしい浦島太郎という若者がいました。

ちなみに浦島さんは、悪いことが大嫌いで、普段からゴミ掃除などを行うほどの超善人でした。

ある時、浦島さんがいつもは通らない薄暗い道を通りかかると、

子どもたちがおじさんをいじめている現場に遭遇しました。
これには、超と名のつくほどの善人である、浦島さんは許しません!!

「おい君たち!弱いものいじめは絶対にしてはいけない!やめるんだ!」
「いやだよ~。オラたちが、見つけたんだ。
どうしようと、オラたちの勝手だろ」

見るとおじさんはは涙をハラハラとこぼしながら、財布からお金を出そうとしています。

それを見た浦島さんは、激怒です。

子どもたちはそっちのけで、おじさんに説教です。

-1時間後-

「…。もういいよ!いこうぜ!」
こうして浦島さんは、子どもたちからおじさんを救い…、
いえろ「世の中はお金じゃないんだ!
そういう大人がいるからこそ子どもがグレる!
僕たちが正さないでどうするんだ!!」
と、まだおじさんに説教をしていました。

さて、それから2~3時間たった時、しびれを切らしたおじさんが、
「・・・あのぉ、・・・あのぉ」
と、弱弱しく話しかけるではありませんか。

「んぁ? なんなんだ!話は終わっていない!」
怒りが頂点にきて、髪留めもはちきれました!

「・・・いえね、ここではなんなんでお店にいかないかな・・・と
私、実は経営者で・・お世話になったので、私のお店でどうかなと・・」

おじさんが申し訳なさそうに切り出しました。
「代金などはいりませんので・・・ここじゃ・・・アレだから・・・」

「ふむ、、そこまでいうなら、ただ!まだ話は終わってないからな!」
「はいぃ…、では私のお店へご紹介いたします。」

「つきました…ココでございます。」

「竜宮? ここが君のお店かい」

「はい、では…どうぞどうぞ」

店の中は綺麗な光が差し込み、やわらかそうなソファーといい匂いが漂います。
浦島さんがウットリしていると、

「ほぉ~、これは綺麗なところだなー」

「こちらにお座りください。」
この竜宮の主人の美しい乙姫(おとひめ)さまが、
浦島さんを歓迎してくれました。

「ようこそ、社長さん。わたしは、この竜宮のNo.1の乙姫です。
このお店を選んでくださって、ありがとうございます。
お礼に、最高級のおもてなしをします。ゆっくりしていってくださいね」

浦島さんは初めての雰囲気に戸惑いを隠せません。

ふんわりと気持ちのよい音楽が流れて、姫たちの、それは見事な踊りが続きます。
ここはまるで、天国のようです。
すっかり浦島さんは怒ることを忘れて…

そして、
「時間なんですけど、延長してください。もう一時間」
と、乙姫さまに言われるまま竜宮で過ごすうちに、4時間がたってしまいました。

ある時、浦島さんは、ハッと思い出しました。

(こんなに楽しいなんて…今まで知らなかった。このままずっといていたい!)

『警察だ!!!!確保だー!!!!!』
【日本の警察】:keisatu
警察法2条1項の定めるところにより、
個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、
犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、
交通の取締りその他公共の安全と秩序の維持を責務とする行政の作用をいう。
日常の用語としては、この作用を行う組織、または公務員(警察官)を指す。

「え?ええ?」

『ここは違法クラブだ!摘発しにきた!貴様が経営者だな!!』
【風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律】:fu-eiho-
「風俗営業」を行う場合には、各都道府県の公安委員会の許可を要する。
「性風俗特殊営業」および「深夜における酒類提供飲食店営業」を行う場合、
公安委員会は許可をする立場でなく、届出をしてもらう。
法律の改正時に性風俗特殊営業を許可制にするかどうか議論されたが、
これらには違法な営業内容のものも多く、
公安委員会が許可するのは適当でないこと、
また無届営業が多いことからまずは届出制にして実態を把握することとされた。

「いいえ、僕は違います!」

すると乙姫さまは、さびしそうに言いました。
「・・・社長。」

「乙姫…。」

「僕はここのオーナーです!逮捕するならこの僕を!!」
悲しみが頂点に達し髪留めが再びちぎれ落ちました。

『間違いないんだな? 20時30分。違法クラブの経営者逮捕!』

乙姫さまと別れた浦島さんは、またパトカーに送られて刑務所へ…。

そして、長き月日が経ち…、

刑務所から出てきた時には、
髪の毛もひげもまっ白の、ヨポヨポのおじいさんになり
縞模様の服を着た、これこそまさに、裏 縞 太郎 さんでした。
おあとがよろしいようで

シナリオ:好村 俊一
イラスト:好村 俊一
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