












「しかし、ブルータスひさしぶりだなぁ。今日は、いえろたちは一緒じゃないのか?」
「いえろは、”明日、テレビのバイトがあるから”と言って、もう寝たわいな。」

「ブルータスさんにちょっとお聞きしたいんですけどね。」
「はい。」
「七夕って、当て字ですよね?」
「そうじゃ。もともとは、『棚機(たなばた)』という、
着物をつくる織り機の名前が語源なんじゃよ。」
「へぇ~。」

「日本には昔から『棚機女(たなばたつめ)』という、秋の豊作を祈る神事がありましてですな。」
「7月6日に、選ばれし乙女が水辺に建てられた機屋で、
まさにその名も『棚機(たなばた)』という織り機で、神様に捧げる着物を織るんじゃ。
その着物を棚にそなえて神様を待ち、翌日7月7日に水辺で七夕送りをするんじゃ。7月7日の夕に行うことから『七夕』の当て字を使うようになったそうじゃ。」
「なるほど、今の七夕とは、随分と内容がちがうんですねぇ。」

「そうじゃな。”短冊に願いごとを書いて、笹の葉に結ぶ”というのは、中国から伝わった文化なんだそうじゃ。ところで、みなさんは、織女星と彦星のストーリーは知っていますかな?」

「……。」
(なんて、ロマンの無い連中だ。)

「織女星と彦星のストーリーも、中国生まれの物語なんですぞ。
物語に出てくる織姫は、その名のとおり、機織りの上手い女性だったんじゃ。」

「そうか。テクニシャンか……。」
「古代中国の宮廷では、7月7日の夜に、書道や裁縫の上達を願って、祭壇に針や糸を供え、織女星を眺めたんだそうじゃよ。それが、日本でも江戸時代に庶民に普及したんじゃ。そして、短冊に色々な願い事を書く、今の風習が広まったのじゃ。」


































