1.本日の司会者 | 2.本日のテーマ | 3.メートル誕生の理由
4.二人の天文学者 | 5.メシャン事件 | 6.エンディング
1.本日の司会者

「……。こんばん……、えっと……、こんばんは…。
ひ、ひ、ひ、ひ、ひ、ひつじのメリーです……。
今週の、みらい研究所は、……、え~っと……。」

(ひぃっ!! ……そ、そ、そんな無茶苦茶な……。)

「あ、あの……、では……、また来週~……。なんちゃって~。」

「ひぃっ!! …………。」
2.本日のテーマ

「今週は、長さを表すのに用いる国際単位『メートル(m)』の誕生秘話をご紹介いたします……。」

「ま……、まぶしいなぁ……。」

「メートル誕生の舞台は、18世紀末、フランス革命真っ只中のフランスでした……。当時すでにフランスは、高い測量技術で世界から評価があり…、あ、ありました。そ、そして…、その背景には、2人の天文学者の努力があったのです……。」

「一人目の天文学者、ドランブル。」※ビジュアルは、適当です。

「二人目の天文学者、メシャン。」※ビジュアルは、適当です。

「メシャンに同行した、助手のジェームス。」※存在しません。

「メートル誕生の裏には、この2人の、……そして、フランスのどんな苦労があったのでしょうか?」

「それでは……、VTR、スタート。」
3.メートル誕生の理由

18世紀後半。大航海時代を経て地球規模の航海や貿易が発達すると、長さの単位がまちまちな状態では不都合が多くなってきました……。そのため、「いつでも、どこでも、誰でも」使うことのできるものさしが必要になりました。これに最も熱心に取り組んだのは、既に地球測量の実績を持つフランスでした。

「いつでも、どこでも、誰でも使うことのできるものさしが必要じゃてぇ。」
1790年に、フランスのシャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールが、普遍的な物理量基準の必要性を提唱し、これを国民議会が承認して基準づくりへの取組みが始まったのでした。これが、メートル誕生の起源です。

フランス科学アカデミーに委員会が設立。委員会では「自然科学に根拠を持った数字でなければ、世界で共通に使ってもらえない」ということで、次の3つの案が検討されました。
案1)地球の北極から赤道までの子午線の長さの1,000万分の1
案2)赤道の周長の4,000万分の1
案3)北緯45度の地点で、半周期が1秒になる振り子の紐の長さ

「グローバル・スタンダードということですね。」
この問題はパリ科学学士院で検討され、
アントワーヌ・ラヴォアジエ、
ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ、
ジャン=シャルル・ド・ボルダらが議論に加わった。

「あたしは、1番がいいのですぅー!!」

「私もなのですぅー!!」

「でも、私は、3番がいいのデス!!」

「なんですぅーって?」

「学士院で、血が流れようとしたその時……。」

「一人、反対意見だった、ジョゼフ=ルイ・ラグランジュのある一言が、メートルの運命を大きく変えることになったのです……。」

さらにジョゼフは、こう続けました――。

厳正なる議論の結果……1791年、フランス科学アカデミーは、
案1)子午線を基準に置く方法
を選択しました。その理由は、
案2) ・・・地球の重力は一定にならないため、振り子の振幅は変動する。
案3) ・・・海上や熱帯気候での、測量は困難であると判断。
といったものであった。

「案1)に決定したはいいが、今後「メートル」が世界で普遍的に受け入れられるためにも、
当時知られていた子午線の長さよりも、もっと正確な長さを測定し直す必要がありました……。」

「ところが、イギリスやアメリカに呼びかけたものの協力が得られず、
フランス科学アカデミーは、失意のどん底に落とされてしまいます。」

「しかし……一体、誰が測定するというのか……。」

「そこで、派遣されたのは、ある二人の天文学者だったのです……。」
4.二人の天文学者

フランス科学アカデミーは単独で、
ジャン=バティスト・ジョゼフ・ドランブル と ピエール・メシャンの2人を派遣し、1792年から子午線弧長の測定を三角測量にて行わせた。

パリを起点に、北のダンケルクへはドランブル一行が…。

南のスペインのバルセロナへは、メシャン一行がそれぞれ計測を担当し、
最新の経緯儀などを携えて測量を開始した。

「しかし、バルセロナへ向かったメシャンたちの身を、悲劇が襲います。
メートル計画は、またしても困難に直面することとなるのです……。」
5.メシャン事件

「はるばる来たぜ、バルセロナ~♪」
「今夜は、スペインの美女たちとパーティーだな、ジェームス!!」

「おい!! キサマら、止まれ!!」
「いや……、怪しいもんじゃないのよ……。」
「怪しいから、止まれと言っているのだ!!」

「見るからに、キサマら、スパイだな!!」
「ひぃぃっ!! なんで?」
「メシャン先生は、天文学者だ!! 」
「お前も大概怪しいんだよ!!」

「当時はフランス革命のさ中にあり、フランス革命戦争のためメシャンはスペインで足止めされるなどの、困難に直面しました……。」

「それから、フランスが1メートルの発表したのは、
測量開始から、じつに7年が経過した、1799年のことでした……。」

測量から計算された結果、子午線全周の1/4に当たる北極点から赤道までの子午線弧長は、
5,130,740トワーズ (※1トワーズ=約2メートル)という数値が計算され、
1799年にフランスは、これを1千万分の1にした
3ピエ11.296リーニュ(※約1mくらいです。)
を
『1メートル』と定めたのです。

「この新しい長さの単位は、すぐには普及しませんでしたが、ここでもフランスの努力はありました。
フランスは1837年、メートル法以外の単位使用を法律で禁じ、
1851年のロンドン万国博覧会や1867年のパリ万国博覧会などで、広報活動を行い、普及に努めました。
そのうち、実験を重視する科学の発達により、統一基準が求められ、メートルは広まってゆきました。」
6.エンディング

「さて、5時間にわたってお送りしてきましたこの番組も、そろそろお別れの時間です。
私も、司会進行を進めるうちに、自分の居場所が見つかったような。そんな気がしております。」

「この番組が、私の、そして、あなたの起源になることでしょう。
それでは、またお会いしましょう。メリーでした。」

[参考・引用サイト]
「ウィキペディア」http://ja.wikipedia.org/wiki/メートル
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