1.プロローグ |
2.ラムナドンナ先生 |
3.国民年金の授業 |
4.厚生年金の授業 |
5.死のプロローグ |
1.プロローグ

今日は、休日。
とくになんの予定もないぐりりんとだいちゃんは、まちにお出かけに行きました。

「ぐりりん。なにする~?」

「う~ん。そうだね。」

「じゃ、公園でサッカーしようよー!」

「じゃ。だがし屋さん、いこっか。」

「う、うん。いいよ・・・。」

「アメちゃん、ひとつー。」

「ふたつお願いします。」

「おいしいね♪」

「うん♪」

「で、なにする?」

「・・・(へっ?)」

(・・・この会話はさっき成立したはず。もしかして、だいちゃん、サッカーは嫌だったのかなぁ・・
・。)

「じゃあ・・・、野球は?」

「・・・おいしいね♪」

(野球もちがうみたいだなぁ・・・。何がいいのかなぁ・・・。)

「じゃあ、最初ぼくが隠れる番ね♪」

「あ!」

「行っちゃった・・・。えっと・・・、か、かくれんぼだよね?」

「いーち・・・。にーい・・・。さーん・・・。しーい・・・。」

「・・・・・・」

(最近、コミュニケーションに自信が無くなってきた・・・。)

「こういう時、いえろはどうするんだろ――?」
2.ラムナドンナ先生

「遅れる~~~~!!!!」

「やばす!!やばす!!やばす!!やばす!!」

「ふぅ・・・間に合った。単位落とすとこだった。」

「はい。みなさん、今日は学外からもたくさんお越しいただいて誠にサンクスぅー!」

「わたしは、ウガンダからきました。ラムナドンナ・ホープレスといいますぅー。」

「私は、本日の1時限目を担当いたしますぅー。よろしくですぅー。」
3.国民年金の授業

「今日は、年金をちょっとでもわかってもらえたらサンクスぅー!」

(今日の授業、めんどくさそう・・・。)

「年金は、大きく、2つに分けられるんでるんですぅー。
国民年金 と
厚生年金 ですぅー。」

国民年金は、カンタン!
20歳以上の日本国民全員が加入する年金なり!

んでもって、その加入者である私たちは、
第1号被保険者
第2号被保険者
第3号被保険者
の3グループに仕分けされるんでサンクス!

第2号、第3号は後で、説明するとして…。第1号の説明ですぅー。

「第1号被保険者ってのは、
自営業、無職、フリーター、学生の人など!
ここの大学の学生さんたちや、アルバイトの方、代表取締役の社長さんや、会社役員の方、その奥さんたちもですぅーね。」

この第1号被保険者のみなさんは、自分で近くの
市役所や役場に届け出て
毎月ちゃんと保険料の支払いをしなければならないのですぅー。

ちなみに、平成22年度(2010年4月~2011年3月)の保険料は、毎月15,100円ですぅー。
みなさん、毎月ちゃんと支払ってますかー?

(ん? ・・・あたし、払ってないけど・・・。)

「学生のみなさんは、学生納付特例申請をしていれば支払い免除されるのですぅー。
一度、お父さんお母さんに聞いてみてね。」

(足長い・・・。)

「さて、今から言うことは豆知識ですぅー!豆知識は2つありますぅー。」

まず、1つ!
保険料は、
前納した方が安くなるんですぅー。

半年後や、一年後の分までまとめて先に支払ってしまうことを前納というのですぅーが、
ふつうに毎月支払うよりも、年間で
最高約3800円(※平成22年度の場合)割引になるんですぅー。

また、現金支払いよりも口座振替のほうが、ほんのちょっと安くなるんですぅー。

そして、2つ!
平成22年度(2010年4月~2011年3月)の保険料は、
毎月15,100円ですけど、
平成23年度(2011年4月~2012年3月)の保険料は、
毎月15,380円に上がるんですぅー。

「マジンガー?なんで高くなるの?」

「お年寄りに給付する年金自体が足りなくなってるからですぅー。」

「とりあえず、平成29年度まで、
毎年280円ずつアップすることが決まっているんですぅー。」

「でも、その分、もらえる年金は多くなるんでちょ?」

そうもいかないのですぅー。むしろ下がってるんですぅ―。

「えぇーーっ!!!!」

日本の年金制度には、
物価スライドっていうルールがありまして、
”前年の物価が下がれば、それに応じて年金支給額も下げる”
っていうシステムになってるんですぅー。

「実際に、2010年は物価が↓0.7%下がったので、平成23年度分(2011年4月分~)から0.4%カットなのですぅー。」

「えぇーーっ!!!!パート2」

「でも、物価が上がったら、元に戻るんでちょ?」

いいえ。それはありません。
”前年の物価が上がったら、それに応じて年金支給額も上げる”という逆のルールは存在しないのですぅー。

「えぇーーっ!!!!パート3」

「どうなる。ニッポン。」
4.厚生年金の授業

「わたしは、ウガンダからきました。プリマドンナ・ホープレスといいますぅー。」

「2時限目は、厚生年金。そして、第2号、第3号被保険者の説明ですぅー。おまたせいたしましたー。」

まず、第2号被保険者ってのは、
会社員、公務員など、組織に勤めている人!

そして、第3号被保険者ってのは、
第2号被保険者の配偶者で、
専業主婦(夫)の人ですぅー。ただし、年収130万円以上の人は、当てはまらないですぅー。

第2号、第3号の人は、
さっきの国民年金にプラスして、厚生年金にも加入しているのですぅー。

「あの、先生。私の給料明細には、健康保険の記載はあっても、国民年金に関しては載ってないですよ。」

「会社によって、明細の記載は違うかもしれませんが、載っていないことが多いのかもしれませんねー。
実質的には、みなさんは国民年金の代わりに厚生年金を支払っている形になります・・・んが、
”厚生年金には、国民年金も含まれている”という考え方なのですぅー。」

さて、そもそも厚生年金は、
労使折半の原則にあって、
本来の保険料の半分を、みなさんの会社が負担してくれているのですぅ―。

厚生年金の保険料は、みなさんのお給料によって違うのですぅー。
厚生年金の保険料の計算式は、

毎月のお給料(報酬月額) ÷
2(労使折半) ×
16.058% = 毎月の保険料
16.058%という数字は、社会保険庁が設定している平成22年度(2010年度)の
厚生年金保険料率ですぅー。
この厚生年金保険料率は
毎年変わりますぅー。

最新かつ正確な情報は、
日本年金機構のホームページを見れば、ゲットできますぅ―。
日本年金機構ホームページ
http://www.nenkin.go.jp/
「たまにチェックしておくと、いいかもしれませんですぅー。」

「ここで、本日お越しのみなさんを、グループ分けしてみましょう。」

「わたしは、この大学の教授として勤務しているので、第2号被保険者ですね。」

第3号被保険者のみなさんは、
第2号被保険者であるご主人(もしくは、奥さん)に扶養されているということで、保険料の支払いは、免除されますぅー。
そのかわり、ご主人が奥さんの分の厚生年金も支払っているわけですぅー。

さて、今から言うことは豆知識ですぅー!
豆知識は2つありますぅー。

まず、1つ!
第2号被保険者は、結婚すると配偶者の分も増えて、保険料が2人分になるんだけど、
配偶者控除を申請して、所得税を減らすなどの対策ができるのですぅー。
活用できるものは活用したほうがいいのですぅー。会社に確認してみてくださぃー。

そして、2つ!
さっき説明した
厚生年金保険料率は、
毎年高くなっているんですぅー!

「えぇーーっ!!!!パート4」

「やっぱりな・・・そんな気はしてたんだっちょ。」

はぃー。おそらく、今後も高くなっていくんだろうと言われてるんですぅ―。

「ってことは、国民年金も厚生年金も、支払う保険料は高くなるのか・・・。」

「どうなる。ニッポン。」
5.死のプロローグ
5.死のプロローグ

「わたしは、ウガンダからきました。デスマドンタ・ホープレスといいますぅー。3時限目は移動教室です。」

「な、何の教室だっちょ(笑)・・・」

「これから、みなさんにはこの
タイムマシンで、
50年後に行ってもらいます。」

「そして、やってもらうことはただ一つ・・・。」
「生き残ること――。」
どうなる、いえろたち!!
また、来週も見てね♪
次回は、第23話「リアル年金ごっこ」
3/4(金)更新だよ。
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作・イラスト: 福尾 雄太
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