


1.割り箸の歴史
2.割り箸はエコ?
3.割り箸 VS マイ箸!!
第10話 「割り箸 VS マイ箸!!」
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いえろさんは探しものがあって大学の図書館に行きました。

いえろ
「あっ、ブルじいなんでいるの??」

ブルータス
「わしは、ここの大学の教授じゃ。いえろは何をしておるんじゃ??」
いえろ
「ワタシはエコの勉強をしているの。だから、ためになる本を探しに図書館にきたんだ!」
ブルータス
「それはいいことじゃ!
エコといえばな、わしな、箸にはこだわりがあってな…」

ブルータス
「マイ箸を持ち歩いてるんじゃ!
どうだ?エコじゃろ?」
いえろさん
「すごーい!
ワタシ卒論のテーマを探してたんだけど、いいかんじ!!」
ブルータス
「じゃろ?この本とか勉強になるぞ」
※こんな本は、実在しません。
1. 割り箸の歴史
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日本では、割り箸が当たり前のように使われています。
でも、なぜこんなに割り箸が全国的に普及したのでしょうか?
背景には、次のような項目があると言われています。
1. 未使用のものを使える(清潔好きの日本人に好まれる)
2. 使い捨ての手軽さ、便利さ。
3. 角が適度に角張っているので麺類などが食べやすい。
4. 軽いので負担がかからない。
5. 割る瞬間の気持ちよさ。
6. 木独特の暖かさがある。
これらが、日本人にはハマったのでしょう。
箸は、古くから日本の文化として育まれてきました。
ことわざで、こんなものもあります。
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”箸が弱いのと男の弱いのは食えない”
…箸と男が弱くては、食べていけない。つまり生きていけないこと。

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”箸にも棒にもかからぬ”
…どうにもこうにも手がつけられず、取り扱いに困ること。

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”箸の転んだのもおかしい”
…若い娘がちょっとしたことにもよく笑うこと。

(箸のブランド兵座衛門ホームページより http://www.hyozaemon.co.jp/index.html)
外国の人たちが最初は、なかなか箸を扱えないのも印象的です。
日本人は”箸の歴史”が違いますからね。
箸は、じつは紀元前から使われていたのをみなさんご存知でしたか?

箸が最初に使われたのは、なんと弥生時代のこと。
人間が火を使うようになり、熱いものを調理したり、
食べたりするための道具として使われました。
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いえろ
「えっ!!今と一緒じゃん!!」

今の箸のルーツとなったものは、このころ中国から日本へ伝わったと言われます。
箸という漢字がが“竹冠”となったのは、この古来の箸が竹製であったから、という説もあります。
この当時、箸を使えるのは、神と天皇のみとされていました。
いえろ
「一気に出世しすぎー!。ひっはっはっは。」

奈良時代から貴族の間でも使われるようになり、次第に庶民へも普及していきます。
まだこのころは、竹製が主流でした。

1750年ごろ
幕藩体制の世の中になると、塗箸が流行り始めます。
各藩が、地場産業として塗り物を競ったためです。
おかげで塗箸も多様化しました。
江戸時代の終わりころには、裕福な町人や商人が
自分のステータスとして塗箸を使っていたそうです。
最初に使われてから、約2千年。
箸は、その使用用途を変えることなく、現代の私たちの食事においても
主役であり続けているのです。
しかし、ここにきて日本人の箸離れが進んでいます。
欧米文化が日本人の食事スタイルを変え、日本人の箸の使い方が下手になったと言われています。
江戸時代のころように、箸の気品や華やかさにこだわる人は減り、
滑り止め付きの箸や割り箸といった機能的な箸が、大量生産されていきました。
(箸のブランド兵座衛門ホームページより http://www.hyozaemon.co.jp/index.html)
2.割り箸はエコ?
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こんなに箸が大量生産されるようになって、環境への影響はあるのでしょうか?
割り箸について
一般的に木製割り箸の製造に使用されるのは、
カバ、エゾマツ、アスペン、シラカバなどの北方木材です。
よく割り箸は熱帯林を破壊していると非難されるのですが、
実はほとんど使われていません。
これらは、熱帯林は組織が弱くて、すぐ折れてしまうからです。
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「へぇ~」
1990年には、実に1960年の6倍近い生産量に達しています。
これは、年間230億膳、国民1人当たり平均200膳近くを1年で消費している計算になります。
国内割り箸製造の中心地は北海道と奈良県で、
1998年には、この両県だけで国内生産の70%を製造しています。
ところが、かつて国内生産の半分以上の生産を誇っていた北海道は、
1990年以降急激に衰退しています。
これは海外からの安い割り箸が大量に流入してきたことによって、安い割り箸を製造していた北海道の製造業者が 壊滅的ダメージを受けたからなのです。
現在では、国産割り箸は 1膳十数円の高級箸しか採算が取れない状況になり、
割り箸総需要の6%を占めるのみとなってしまいました。
割り箸生産にかかわる人口も、
1990年には4000人だったものが、1998年には1200人にまで落ち込んでいます。
全体の消費量はほぼ一定なのに対して、 輸入量の割合は明らかに増加しています。
それは、1980年代に台頭してきたファーストフード系の飲食店・弁当屋がその販売網を拡大したことにあります。
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それにより、大量にしかも安価な割り箸が必要になり、輸入箸の急激な伸びを促したのです。
これに対して危機を抱いた国内製造業者が、関税の引き上げを求めたのですが、1999年1月に5.2%から現行の4.7%に引き下げられてしまいました。
正確な統計はないのですが、
おおむね65%が飲食店、20%が家庭用、15%が弁当用、での利用だと
推定されています。

ちなみに、弁当用にはコンビニでの利用も含まれています。
割り箸の大量生産の歴史は長く、大正時代に既に始まっています。
太平洋戦争後半に一時期生産中止になって以後、 1960年ころから日本人の外食化傾向により一貫して生産量は増加しています
そして中でも、ダントツの生産量および低価格を実現したのが中国の割り箸製造でした
日本では間伐方式で伐採されています。
丸太から建築用材などを切り取ったときにできる端材や残材を使用しているので、
割り箸のためだけに伐採することはありません。
つまり、エコなんです。
中国では皆伐方式で伐採されています。作業は単純で効率的に行うことができますが、
一方で大規模な皆伐は、森林を荒廃させてしまうという問題もあります。
しかしここでは費用が安いという理由で皆伐方式がとられているのです。
3. 割り箸 VS
マイ箸――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
割り箸とマイ箸どっちがお得?

<例>
・4人家族です。(父43歳 母40歳 長女15歳 長男12歳)
・1年間で、800膳の割り箸を使用する(一人当たり年平均200膳)。
・割り箸は1膳2円。
・マイ箸は1000円とする(マイ箸は3年で買い替えるものとする)。

<1年目>
割り箸 -2円 × 800膳 = -1,600円
マイ箸 -1,000円 × 4人 = -4,000円
<3年目>
割り箸 -1,600円 × 3年 = -4,800円
マイ箸 継続して利用するため -4,000円
<12年目>
割り箸 -1,600円 × 12年 = -19,200円
マイ箸 -1,000円 × 4人 × 4回(初回+買い替え3回) = -16,000円

つまり、12年目では3,200円、マイ箸の方がお得になります…。


いえろさん
「たいして差ねぇじゃん…」
では、お金ではなく
ゴミの量を比較してみると、どうでしょう。
割り箸の年間消費量は約230億膳で、排出されるゴミの量は約6万4000トンです。

でも、国民全員がマイ箸を使うようになれば、
1年間でなんと東京ドーム160個分のゴミが削減されることになります!
いえろさん
「ゴミの量ってそんなに出ちゃうんだね。マイ箸って持っていくのめんどくさいけど、持っていこうかなってなるぅ~!勉強になるぅ~!」

ブルータス
「小さなことでも積み重ねるって大切なんじゃよ」
いえろさん
「うん、そうだね。私も卒論ちょっとずつ頑張らないと!」
ブルータス
「頑張るんじゃよー」

また、来週も見てね♪
次回は、12/3(金)更新だよ。
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編集・イラスト: 牛野早紀、吉田有里、福尾雄太
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