病院を取り巻くリスク
病院を取り巻くリスクは医療業務リスクをはじめとして多岐に渡ります。医療行為に伴う期待と相反してリスクも高く、医療機器をはじめとした機器類は高額で、そのリスクもまた大きい。他方、医療従事者は長時間労働で疲労困憊、一般企業と比べても人的面でのリスクも大きいと言えます。よって、病院が手配すべき保険も多くなります。
1. リスクの例
病院経営が厳しさを増す中で、病院を取り巻くリスクは大別すると、
(1)資産(財産)リスク (2)人的リスク (3)医療業務リスク の3つがあります。

資産リスクの例
建物・機械設備・什器備品・自動車
- 台風による強風の影響で構内の建物に損害。
- 長雨による土砂崩れが発生し、病院建物が埋没した。
- 漏電により出火建物の一部が消失し、数ヶ月間休業を余儀なくなくされ、営業損失が生じた。
- 営業損ボイラのセッションに亀裂発生。
- 小型貫流ボイラの低水による過熱。
- ボイラのセッションに亀裂発生。
- 給食コンテナの誤作動によりコンテナが損傷。
- 大腸ビデオスコープ操作ミスにより圧力過度で破損。
- 内視鏡使用中に患者が湾曲部を咬み破損。
現金・有価証券、事業保障・承継
- 急に借入金の返済を迫られる。
- 遺産分割トラブルが発生。
- 自社株式評価が高く、相続税が多額になる。
人的リスクの例
役員(理事等)医師・看護師・事務員
- 役員(理事等)が出張先に向う途中、交通事故に遭いケガをした。
- 役員(理事等)が渡航先で急死した。
- 事務員がバイクで帰宅途上、トラックと衝突受傷。
- 看護師が病院の廊下で転倒し、腰部を骨折した。
- 職場内でパワーハラスメントを受けた。
- 職場内でセクシャルハラスメントを受けた。
- 退職金がなく、勇退できない。
- 従業員の福利厚生の充実
- 退職者増加で退職給付債務の増加
- 病院で火災が発生し、数名の医師、看護師が火傷を負った。
- 給食調理の重い鍋を上げ下ろして腱鞘炎になった。
- 医師の不注意から、利き腕を骨折し、数ヶ月間就業が出来なかった。
- 針刺し事故により、B型肝炎に感染した。
医療業務リスクの例
第三者に対する法律上の賠償責任
- 医療ミスにより患者が死亡し、親族から訴えられる。
- 看護師が間違った薬液で注射した。
- 病院で老女を車椅子に乗せる際に負傷させる。
- 入院患者が廊下に落ちていた食物で足を滑らせ、負傷した。
- 見舞い客がエレベーターのドアで手を挟まれケガをした。
- 屋根の雪魂が隣家のカーポートに落ち、車両を損傷した。
- 預かっていた検診者の衣服を盗まれた。
- 患者用給食で食中毒事故が発生した。
- 事務員が持ち出した従業員の個人情報を車上荒らしにより盗まれる。
- 患者の個人情報が漏れて、損害賠償問題になる。
以上、病院を取り巻くリスクは、一般企業と同様に多岐にわたります。よって、病院が手配すべき保険も多様です。
