病院を取り巻くリスク
4、医療関連の損害例
【医療施設】
医療施設の管理・仕事の遂行等に伴うリスクも意外に多い。
事故タイトル |
事故種別 名称 |
損害額 (千円) |
内 容 |
| 排水管の漏水が溜まり一気に階下に漏水し設備等を汚損 | 水ぬれ |
13,700 | コーヒー店に上階の歯科医院から水漏れが発生し室内の造作、 化粧梁、照明設備、冷暖房設備、防災設備等を汚損、機能障 害を生じさせた。原因は、上階の被保険者の洗面所の継手か ら漏水し、長時間気付かずそれが溜まり一気に階下に漏水し たもの。 |
| 介護職員の入院装置温度設定ミスにより熱傷で患者死亡 | 人身事故 |
10,440 | 介護職員が車椅子入浴装置により被害者が入浴中、湯の温度 設定を誤り50度近い高温の湯を浴槽に入れたため、全身に 熱傷を負わせて死亡させた。 |
| ベッドの柵の間に頭部と右腕とを挟まれ、窒息死。 | 人身事故 |
4,100 | 医療施設内において、被災者がベット左側に設置の床頭台よ り、飲料水を取るためギャッジアップ用のベットのスイッチ を押したため、ベットの柵が上昇し、ベットの柵に頭部と右 腕を突っ込んだ状態で、ベッド床面と頭部を挟まれ、その圧 迫により窒息した。また職員が管理していたギャッジアップ 用のベットスイッチを回収し忘れたため、事故発生した。 |
| 老人福祉施設で気管切開チューブに栄養食注入され肺炎 | 人身事故 |
3,868 | 老人福祉施設内において、誤って気管切開チューブに胃ろう 栄養注入食をイリゲーターセットにて接続したため、栄養食 が肺に入り、肺炎を起こした。 |
| 老人介護施設内にて入居者が舞台上から落下し骨折 | 人身事故 |
1,883 | 老人介護施設内において、入所者がベットから抜け出し、舞 台上で寝ている間に落下し骨折した。 |
【火災】
病院からの火災発生件数は、全体の0.4%前後で推移しています。
出火原因は、放火、タバコ、配線・配線器具からの火災、医療用機器からの火災と続きます。
とくに、放火は、全平均が20%強に対して、病院は30%を大きく超えているのが特徴です。
出火場所は、放火が多いため、病室に以外のどの場所からも発生しています。しかも、病院は高度医療機器が増え、それに伴う、電気配線なども増えており、出火場所も電気・機械室からの出火が増えています。
火災件数 |
負傷者 |
死者 |
|||
うち放火火災件数 |
構成比 |
||||
| 平成16年 | 175 |
74 | 42.3% | 44 | 5 |
| 平成17年 | 187 | 76 | 40.6% | 30 | 2 |
| 平成18年 | 139 | 65 | 46.8% | 33 | 4 |
| 平成19年 | 146 | 53 | 36.3% | 25 | 2 |
| 平成20年 | 118 | 44 | 37.3% | 29 | 5 |
| 平成21年1~3月 | 44 | 19 | 43.2% | 6 | 0 |
(出所)総務省消防庁防災情報室
※「放火火災」とは:出火原因が「放火」及び「放火の疑い」の火災のことをいう。
| 事故タイトル | 事故種 別名称 |
損害額 (千円) |
内 容 |
| 長雨により土砂崩れが病院建物が埋没した | 水害 | 80,400 | 長雨により土砂崩れが発生し、鉄筋コンクリート地下1階、地上3階建ての病院事務所1棟のうち、1~2階及び3階の一部が土砂埋没した。そのため、埋没土砂の搬出、撤去、建物の改善修理及びエレベーター、電気設備、消防設備等の回収が必要となった。 |
| 歯科診察中に従業員休憩室により出火し焼損等を生じた | 火災 | 35,678 | 歯科医院において診察中、2階従業員の休憩室により出火し、鉄骨造ALC版張陸屋根3階建住宅兼歯科医院1棟(203㎡)のうち、2階部分約72㎡が焼損及び1階部分約72㎡内歯科診療設備、内部造作の大半が水濡れ損害を生じた。 |
| 消毒用アルコールの容器蓋が外れ石油ヒーターに引火 | 火災 | 20,636 | 消毒用アルコールの入ったポリ容器に取り付けられた蛇口をまわしたところ、蛇口が外れアルコールが漏れ、近くにあった石油ファンヒーターに火が引火した。 これにより、建物1階部分が全焼した。蛇口が外れた原因は、蛇口と一体となったネジ式の蓋が、完全に締っていなかったため、ひねったはずみで外れたと思われる。失火見舞費用100千円。 |
| 何者かに侵入され、現金、宝石類等を盗まれる | 盗難・ 不足 |
14,457 | 接骨院の診療所兼住宅に、何者かが2階の施錠してある玄関の横のガラスを破り、玄関内側から施錠を外して侵入し、2階のウィスキー類と3階寝室内にあった現金、コイン宝石類を盗まれた。 |
| 2階検査室の給水管から漏水し階下MRI設備を濡れ損 | 水ぬれ | 8,486 | 病院にて、2階検査室の給水管からピンホール状の穴があり、そこから漏水して階下MRI設備室のMRIキャビネットが濡れ損を被り、X軸画像(正中面) に障害を与えた。 |
| 落雷により病院の火災警報器等の設備が損害を被る | 落雷 | 7,923 | 落雷により病院の火災警報器(火災報知機)、コントロール盤、ポンプ等の設備が破損する損害を被った。 |
| 病院の厨房室で天ぷら油鍋の点火放置により出火 | 火災 | 7,370 | 鉄筋造ALC張金属板屋葺2階建の内科病院で、午後2時ごろ2階厨房室のガスコンロにてんぷら油鍋を点火したまま放置したため、油が引火して火災となった。 出火後粉末消火器により消火を行ったが、この火災で厨房室の天井、壁体などを焼焦損したほか、食器、消毒器、フリーザー、グリラーなどが焼損や消化剤により汚損被害を受けた。 |
| 延長コードのショートにより病院から出火し建物等焼損 | 火災 | 6,435 | 病院において建物4階洋間から出火した。4階を焼損し、5階を臭汚損、3階が消防放水による水濡れ損を被り損害が発生した。出火原因は延長コードのショートである。この事故により、被害者の夫が火傷死した。 |
| ガス煮沸消毒器の引火による一部焼損および濡れ損害 | 火災 | 5,873 | 診療室内において、ガス煮沸消毒器の火が付近の可燃物に引火したことが原因と推定される火災が発生した。この事故により、診察室の一部が燃損および消防放水により濡れ損害を生じた。 |
| 配電盤のショートにより出火し病院の電気設備が焼損 | 火災 | 4,640 | 病院建物9階の配電盤より出火し、8・9階の電灯、空調幹線ケーブル、RFエレベーター動力ケーブルに焼損を被った。出火原因は、配線ショートと推定される。 |
【医療機器・機械設備】
病院には高額な医療機器をはじめ各種機械設備があります。思いがけない事故には高額な修理費がかかります。
<医療機械及び機械設備の事故例>事故タイトル |
事故種 別名称 |
損害額 (千円) |
内 容 |
| 台車で荷物を運ぶ際に誤ってコンプレッサーに当て破損 | その他機械的事故 |
2,736 | 病院にて、台車で荷物を運んでいる際、コンプレッサーに当てて破損させた。このため、除湿機の機能が低下し、各病室に配管されている酸素等を送るガス配管の中に水分が滞留し、人工呼吸器2台の中にも水が溜まった。医療用に使用している機器であるため、内部清掃と部品の交換並びに消毒を要する。 |
| 作業ミスによる医療器械の電気回路が故障 | その他 |
1,449 | 作業ミスにより医療機械の電気回路が故障した。 |
| レントゲン準備中の不注意によりヘッドが破損 | その他 |
1,225 | レントゲン準備中、足をつまづきレントゲンヘッドに持たれかかり、重みでヘッドが破損した。 |
| 電子内視鏡が浸水により損傷 | 水ぬれ |
1,155 | 大腸スコープ(電子内視鏡)が浸水により損傷する被害が発生した。 |
| 給食コンテナの誤作動によりコンテナが損傷 | その他機械的事故 |
1,043 | 総合病院内に付設の無人給食配送設備の稼働中、給食コンテナの誤作動によりコンテナがリフトに乗っていないのにリフトが上昇したため、コンテナがリフトの上部に当たり損傷した。 |
| 超音波機械を落下、損傷させた | その他機械的事故 |
751 | 病院にて超音波機械を操作中、誤って機械を床に落下、損傷させた。映像に乱れが生じるため、検査の結果、画像をキャッチするためのCBプロープが破損して使用不能になったものと判明した。 |
| スキャナ部等が過電流は破損 | その他 |
709 | スキャナ部・半導体レーザーが過電流により破損した。 |
| 高温再生器のリセット・再運転繰り返しによるクラック | その他機械的事故 |
659 | 冷温水発生装置の高温再生器にて、リセット・再運転を繰り返したため、高温再生器の異常高温によりクラックが発生し、高温再生器が破損した。 |
| 医療行為中、患者がファイバースコープをかじり破損 | その他 |
373 | 医療行為中、患者がファイバースコープをかじり、引っ張ったため破損した。 |
| 内視鏡洗浄中、湾曲ゴムに穴があきバンドルに水侵入故障 | その他機械的事故 |
348 | 内視鏡検査終了後、洗浄中に湾曲ゴムに穴があき、IGバンドルに水が入り故障した。 |
| 落雷による強圧電流によるエアコン等が損傷 | 落雷 |
296 | 歯科医院内においてルナビューライト及びエアコンが落雷による強圧電流により損傷した。 |
事故タイトル |
事故種 別名称 |
損害額 (千円) |
内 容 |
| 小型貫流ボイラ空焚き | その他 機械事故 |
2,781 | 病院にて小型貫流ボイラが空焚きにより使用不能となった。運転中に低水位を発見するのが遅れ、ケーシングが焼け燗れた状態となった。原因は特定されていないが、メーカー調査の結果、限度を超えるノイズの発生により水位/燃焼の制御が異常になったものと推定される。 |
| 鋳鉄製蒸気ボイラのセクションに亀裂 | その他 機械事故 |
1,699 | 鋳鉄製ボイラの定期点検に備えオーバーホールしたところ、第4セクションに亀裂を発見した。原因は熱応力により発生したものと考えられる。 |
| 鋳鉄製セクショナルボイラの給水口部に亀裂が発生 | その他 機械事故 |
1,390 | 病院のボイラ室にて、鋳鉄製セクショナルボイラの給水セクションの給水口部に亀裂が発生した。 |
| 鋳鉄製蒸気ボイラの低水事故による亀裂 | その他 機械事故 |
1,314 | 鋳鉄製ボイラを運転中、本体から蒸気が漏れているのを発見、直ちにボイラを停止しケーシングを取り外し調査したところバックセクション及びその手前のセクションに亀裂があるのを確認した。原因としては水処理不良によるスケール付着のため自動給水装置及び低水遮断装置のフロートが動作不良になり、低水空焚き運転になり、加熱により亀裂が発生したと思われる。 |
| 炉筒煙管式ボイラの爆発により煙管が破壊 | その他 機械事故 |
1,301 | 炉筒煙管式ボイラが軽負荷で、オン・オフを繰り返していたが、再起動時シーケンス進行中に爆発が発生し出口煙室部分の破壊が生じた。原因はNO対策としての燃焼用蒸気の配管のトラップ故障により、止め弁を閉止していたためドレンがバーナ部より噴出しパイロットバーナから灯油への着火遅れが生じたものと推定される。 |
【労働災害】
病院も一般法人と同様に労働災害の危険があり、高額な事故例も散見されます。
<労働災害の事故例>事故タイトル |
事故種 別名称 |
損害額 (千円) |
内 容 |
| 医師が診察業務終了し車で帰宅途中トラックと衝突受傷 | 人身事故 |
35,682 |
深夜、病院において医師(被災者)が急患患者の診察終了後、医局において約1時間20分程度仮眠した後で自動車を運転し医師宿舎に帰宅する途中、赤点滅信号の交差点に侵入したところ、横から走行してきた4トントラックと激突し、反動で右折する状態となった際、更に前方より走行してきた4トントラックと再度衝突し、脳挫傷、右大腿開放骨折及び全身打撲の負傷した。後遺障害1級認定。 |
| バイクで帰宅途上トラックと衝突し急性心不全で死亡 | 人身事故 |
10,000 |
准看護婦である被災者が業務終了後、バイク帰宅途上、トラックと衝突し急性心不全で死亡した。 |
| 自転車で帰宅途中軽トラックと衝突し死亡した | 自動車・ 2輪車 事故 |
10,000 |
自転車に乗って帰宅途中、前方から直進してきた軽トラックと衝突し、急性硬膜下血脳、脳挫傷により死亡した。 |
| 廊下に落ちていた食物を踏み転倒、損傷 | 人身事故 |
2,312 |
患者さんに予薬をするため病棟の廊下を歩行中、昼食配膳に落ちた食物に気が付かず踏み、足を滑らせ腰部を損傷した。後遺症10級認定。 |
| 看護婦が廊下で転倒、 腰部を骨折 |
人身事故 |
828 |
看護婦が昼食配膳に落ちた食物に気が付かず踏んでしまい、足を滑らせ転倒し、腰部を強打し骨折した。休業日数414日。 |
【雇用差別・不当解雇・セクハラ】
「雇用契約に関わる不当な行為」とは? 各種のハラスメントを始めとして、主に次のような事項がこれに該当します。
- 不当解雇
- 口頭もしくは黙示の雇用契約に対する違反
- 雇用に関連した虚偽の説明
- セクシャルハラスメント/パワーハラスメント
- 不当に雇用しない行為(不当な内定取消など)
- 不当に昇進させない行為
- 不当に降格させる行為/適切に評価しない行為
- 従業員に関する照会があった場合に、適切な回答をしない行為
- 雇用に関する名誉毀損、プライバシーの侵害、不当に精神的な苦痛を与える行為
- 従業員に対する不当な報復/迫害行為
<医師のパワハラ損害賠償訴訟>
佐世保市の市立総合病院に勤務していた精神保健福祉士の30代の女性が、当時の精神科長の男性医師(50)=06年に退職=から職場の上下関係を利用した嫌がらせなどを受け「精神的苦痛を被った」として、同市などを相手取り、計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2008年9月25日、長崎地裁佐世保支部でありました。
西村欣也裁判長は「男性の言動は原告の人格を不当に害した違法行為」と認め、同市に90万円の支払いを命じました。
判決などによると、女性は2002年4月から男性と同じ職場に勤務。男性は04年4月以降、女性には業務態度などに問題があるとして「今のあんたは腐っている」などと侮辱的な言葉を繰り返したほか、パソコンの立ち上げを禁じるなど女性の業務を制限したり、退職を促すような言葉を浴びせて精神的苦痛を与えた。女性は04年7月から仕事を休み、05年6月に退職しました。
女性は06年1月に提訴。男性に対しても損害賠償を求めていた。しかし判決では、男性の違法行為は認めたものの、公務員が職務上で行った違法行為については国や自治体が賠償責任を負うと定めた国家賠償法を適用し、男性への請求は棄却しました。
<6割「何もできなかった」病院内の暴言・暴力調査>
神戸市看護大の高田早苗元教授(基礎看護学)らの研究グループの実態調査で、「侮辱的な言葉」など、看護師や医師ら医療機関の職員間であった暴言や暴力に対し、被害者の6割以上が「何もできなかった」と答えています。
調査は平成19年7~10月、近畿地方の12病院で実施。職員計2824人から過去1年間の被害の有無に関して回答を得ました。複数回答での被害項目は、「ささいなことに目くじらを立てる」が多く、上司からが11.4%(回答者に占める割合、以下同じ)、医師から看護師など他職種からが7.3%、同僚からが6.9%。ほかに多かったのは「侮辱的な言葉」の上司からが10.4%、他職種からが7.7%。他職種からの「怒鳴る、物をたたく」が7.5%。「身体的セクハラ」も0.2~1・5%ありました。
【医療廃棄物】
2001年4月1日に廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)が改正され、廃棄物を排出した事業者(以下「排出者」)の責任が強化されました。その内の一つが不法投棄における排出者責任の強化です。従来は、適正な委託契約を締結し、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を正しく交付していれば、不法投棄の責任は排出者まで及びませんでしたが、法改正により、投棄者が不明、あるいは投棄者に賠償資力がなく、かつ排出者が最終処分の確認を怠っている等の場合は、都道府県が投棄廃棄物の撤去などの措置命令を排出者に対して命じることもできるようになりました。医療系廃棄物の占める割合はごくわずかです。環境省が発表している平成19年度(2007年度)末で残存量は52トンである(全体は16,336千トン)。しかし、医療系廃棄物が不法投棄された場合は感染性の恐れあることから、投棄場所周辺の住民にとって大きな不安が生じるほか、社会に与えるインパクトも大です。もちろん、病院にとっては不法投棄措置命令を受けた場合、その費用負担は多額で、病院経営に大きな影響を与えることになるほか、有形無形の損害を被ることになります。
感染性産業廃棄物の不法投棄件数と投棄量
(出所)産業廃棄物の不法投棄状況(環境省)
<国内で最大規模の産業廃棄物不法投棄事件>
平成11年1月の青森県田子町(11ヘクタール)と岩手県二戸市(16ヘクタール)にまたがる27ヘクタールの原野に三栄化学工業と埼玉県の縣南衛生が共謀して、産業廃棄物約86万立方メートルを不法投棄した事件です。これは、香川県豊島の不法投棄事件(廃棄物汚染土壌の総量49.5万立方メートル)を遙かに上回ります。これらの廃棄物の多くは、堆肥、焼却灰、汚泥などで構成されていますが、実際には、医療系廃棄物や有機溶剤などが混ざった状態で、何層にも亘って広範囲に埋められており、排出者として医療機関が最大の3,120件(全体の26%)を占め、医療機関に大きな衝撃を与えました。
【個人情報漏えい】
病院は、医師法第24条により、医療機関では「カルテの5年間保管」が義務づけられています。このため、医療機関には個人情報が絶えず蓄積されています。しかも、電子カルテなど院内情報の電子化によって外部とのやり取りが容易になる一歩で、院外への情報漏えいという問題が生じています。医療機関において取り扱う情報は患者を中心とした個人情報が大部分を占め、扱うものも病歴などを含んだプライバシーレベルが非常に高いもので、患者の個人情報漏えい問題は病院にとって絶対に防がなければならなりません。仮に、漏えいした場合、個人の精神的苦痛はもちろん、悪用された場合の損害の大きさは計り知れません。
病院による個人情報が漏えいは、外部からの不正アクセスやパソコンのウイルス感染、個人情報が入ったノートパソコンや書類の紛失・盗難などが想定されます。
パソコンの盗難やファイル交換ソフト「ウィニー」 による個人情報の漏えいは後を絶たない。また、ウィルス感染によって診療業務に支障が出たことは記憶に新しい。
<医療機関における個人情報>
診療申込書、保険証、紹介状、診察券、予約票、入院申込書、入院療養計画書、診療録、処方箋、検査依頼伝票、検査結果報告書(生化学検査・生理検査・超音波検査・内視鏡検査・放射線検査)、看護記録、レセプト、請求書・領収書、薬歴情報、退院証明書、退院療養計画書、手術管理情報、給食管理情報、行政官庁への報告のための各種届出書
その後、院内ネットワークを経由して他の1000台を超えるパソコンへ感染拡大が起こり、同日午前中の検査や放射線、輸血などに関連した診療業務に支障が出たという。 (2009年3月6日発表)

