病院を取り巻く環境
5、医事過誤訴訟が増加
医療機関は減収と医師・看護師不足を背景とした人件費増の中で、医療の充実が求められています。加えて、医療事故や医療過誤における訴訟は、医療の高度化・専門化とインフォームドコンセントやセカンドオピニオンなど患者側の権利意識も高まりと相俟って急増しています。
医療過誤訴訟は、1992年の371件から2004年には1,110件まで増加し、現在継続中の訴訟もピークの2,149件(2004年)から減少しているとはいえ、1,600件超と高水準です。 しかも、医療過誤があったとして、和解で終わるのが5割、判決に至るのが4割で、原告の取り下げ、その他で終了するのが1割ぐらいと言われています。和解においては、ほとんど100%に近くが、解決金名目などのお金を支払っているほか、判決まで至ったなかで、原告の主張を認容したのが判決総数の4割程度で、判決も含めてお金を支払っておしまいになっているケースが、全体の7~8割を占めることになります。つまり、医療過誤の場合、大半が有責に近い、あるいは有責だということでお金を支払っているのが実情です。
過去の判例をみても分かるように損害賠償金額は高額で、今や病院経営の屋台骨を揺るがすものと言っても過言ではない状況です。
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